わたしのあらすじ

上手く、
書けないかもしれないけれど


ちゃんと今の気持ちを

残したいから、書きます。











19歳の時に、
弾けないギターを片手に

鼻歌のメロディで、
自分の曲を初めてつくった。



大学進学を機に
宮崎から福岡へ出て来て

ギターを弾ける友達と出会って

見よう見まねで

父から譲り受けたYAMAHAの
とても良い音のする
アコギを弾きながら

そこまで苦労せずに完成した

初めてのオリジナルだった。





うそ

本当は、高校三年生の頃から

鼻歌だけで
少しずつ曲を作るようになってた。


でも、楽器は弾けないし
小さい頃から習っていたピアノも
退屈で途中で辞めてしまって




それでも頭の中では
いつもメロディが鳴っていて。




本当に鼻歌だけで

当時持っていたipod touchの

ボイスメモに

歌の構成も

音楽理論も

コードだって

何もかもわからないのに

Aメロ、Bメロ、サビの順番で

録音を並べて組み合わせて


部屋でひとり、
すごくちいさな声で歌ってた。



誰にも気付かれないように。





そんなわたしが

少しずつ
ギターを弾けるようになって


少しずつ
ピアノの勘も戻ってきて



少しずつ
人前に出れるようになって



少しずつ
人前で歌えるようになって





未だに鼻歌でメロディを
みつけて曲をつくっている。




そしてそれを
自分の声でうたっている。





沢山、沢山、遡る


これだけでもじゅうぶんに



自分の成長を感じる。




ちゃんと、

生きてる。と思える。







でも、
もっとすごいところまで



わたしは来てしまったみたい。






やっと、

自分のうたいたいうたが


みつかりました。



そしてそんなうたを




つくれるようになりました。




うたえるようになりました。






この事実が、


ただ、ただ 嬉しい。





全然、普通のことなんかじゃない。







やっと、出発地点に辿り着いた。







色んな経過地点を辿って、






やっと、此処まで来れた。









ちょうど、
ギターを手に取った時期が
19歳から続く20代前半。






それまでは、



宮崎にいた頃は、



わたしはあまり


自分の素を出せずにいて





笑っていても





何処か空虚な気持ちでいて







学校に行けなかった時期も






親と一緒に苦しんだ時期も






上手く笑えなかった時期も









真っ直ぐ過ぎる自分の性格が




大嫌いで堪らない時期もあった。







それでも道を外したりしない

真面目な自分が辞められなくて


そんなわたしの中の自分が




本当は自分を出して欲しい、




誰かにわかってほしい、





そう訴えていることにも



ちゃんと気付いていた。








そんな、

どう自己表現していいかわからない
時期を経てすぐにギターを手にして





自分のうたをつくって、うたう


という



自己表現の術を得てしまったから








何も意識せずとも



自分の苦しい気持ちを
いちばんに切り取って
曲にして自分の外に出して
自分の心から苦しい感情を
曲にすることで切り離して



そうやって自分を助ける為に



自分を助ける為の

曲をつくって、うたう




そんな日々を過ごしていました。






だから、わたしの


まつもとまい子の過去の曲は




苦しいうたが多い。


終着点が見つからないうたが多い。



決して それを聴いて

他人が笑顔になるような

世間の大勢が好きな曲ではない。







全部、わかってたんです。



ただ、それしか
自分の為に出来ることがなかった。



だから、うたっていました

うたってきました。



誰の為でもなく、自分の為に。




兎にも角にも、






苦しい を
上手く吐き出せずにいた自分に



優しく出来るのは

自分しかいなかったから、



ただ、それだけなんですけれど、ね








そうやって


自分の心を助けているうちに





ぽつり、ぽつりと

誰かの共感が
聞こえて来るようになって





それを糧にうたっていたら



ちょうどその時期に





同じ感情先のメロディを
うたう女の子と出会って、憧れて






標が出来て。



社会へ出ても続けていく、と

心に決めたのでした。







そんな時に、



どうしようも出来ないことが
起こってしまって


声が出なくなって
うたえなくなって






生きてる意味さえ

そもそもうたをうたう意味さえ


何もわからなくなってしまって。











これまでよりずっと空虚になった
そんな自分と
暫く向き合うことにしました。












世間の大勢が必要としてる
音楽ではないのだから




わたしがうたわなくたって
誰も困らない




うたをうたっていても
うたをうたわなくても





食べものは
美味しいと感じる






好きな花の匂いに癒される






掃除をしたり

食器を洗ったり

洗濯物を干すと気持ちが良い






こころがきれいな人と出会える






恋ができる








そんな当たり前のことが
当たり前に側にある日々を


大事にしたいと
思うようになりました








喉のことを機に

大切な居場所になっていた

大好きなひとたちのいる

そんな仕事を
辞める、という決断をしてから






行き場がない、と


生きる意味がわからない、と




そう訴えるわたしに




居場所ならある、と

示してくれる家族のことも



もっともっと大事にしたいと

思うようになりました。












空っぽになって

もう捨てるだけの

ラベルを外された
ペットボトルみたいになっていた

そんなわたしだったけれど







周りを見渡してみたら









当たり前に思っていた
大事な大事な日々があって





そこには
あたたかなひとたちがいて







そのひとたちから貰った


優しさや、あたたかさを


匂いや、あの日感じた温度を




表現したい、と

思うようになっていました







あたたかな笑顔を




わたしもつくってみたいと


思うようになりました












日常に寄り添う

匂いのようなうたをうたうこと






当たり前のことを

大事に大事に言葉にして

丁寧にうたうこと






聴いてくれるひとが


洗濯物を干しながら

口遊みたくなるようなうた





あなたと一緒に

アルバムを眺めるみたいに

懐かしめるうた








これが


今のわたしの


まつもとまい子の


表現したいことです



うたいたいうたを



つくりたいうたを




やっと、みつけました。








2017年 10月 15日 日曜日
福岡大濠PEACE での
帰り咲きワンマンライブでは






きっと、

あなたは驚くとおもいます。




でも、納得するとおもいます。






むかしのうたも



あたらしいうたも




ちゃんと丁寧にうたいます。






どうか、この日を


あたらしいわたしを




見守るような気持ちで

見届けに来てくださいね。




わたしは、

あなたに何かを

手渡しするような気持ちで

じぶんの声でうたいます。







10月15日、

福岡大濠PEACEで

あなたを待っています。









ここまで

話を聞いてくれてありがとう。




まつもとまい子











当日は 18時開演、19時演奏開始


入場者に全員、
特典CDが付きますので
今回をお見逃しなく。


18時〜入場可能です
そして19時の演奏開始まで

大濠PEACEのバーカウンター側で

ポスター/フライヤー/グッズ
全般のデザインを依頼した
イラストレーターの
masuda miku とのコラボ展示を
行います。


どんなグッズができるかは
後日発表です。




まつもとまい子のグッズや
CD販売はもちろん、

masuda mikuによるグッズ販売も
ございますのでお楽しみに。

まつもとまい子 Official web site

自分を助けるために曲をつくる、うたう

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