欲のはなし


ああして欲しい、とか
こうして欲しくない、とか


そういう

自分発信の
誰かに向ける自分の欲


日常を過ごしていて
動くことは殆どない
だから
基本的に
他人に興味が浮かばない

わたしは
どっちでもない類の人間




それなのに欲が出る
出さざるを得なくなる


これは世間一般の依存、とか言う
脆いものとは全くの別物
交わることのない、かけ離れた話





その欲から派生した涙や喪失感
戸惑い 腑に落ちない感覚 虚無感

それらがわたしの思考を止める
巻き戻し再生を何度も繰り返す
頭の中の難しい言葉が解けていく
くるしいつらいうれしいあいたい
どんどんシンプルに単純に明確に
あなたに出会った時に
あなたに抱いたはじめての感情が
うまれたときの感情だけが 残った







この感情は言葉にできない
できるほどの感情なら
こんなに沢山の回りくどい
言葉を使う必要もなかった





あなたはわたしの何だろう

お月さまや太陽みたいに
遠いけれどいつも側にいるような
遠くても確かに感じられるような

そんな

大事な存在だとしても
あなたにとってもそうだとしても



いつまでも遠いままはいやだ

これも欲

また欲が出てしまった




欲を失ってしまったら
いよいよ仏になってしまいそうで
今はただそれだけがこわい


だから無理矢理にでも
言葉にして欲を出す
言葉にして欲を伝える
例えそれが
言いたくないことだとしても




これはきっと
わたしの最後の欲
わたしの最後の恋










まつもとまい子 Official Site

自分を助けるために曲をつくる、うたう

0コメント

  • 1000 / 1000