日々を辿って今




音楽を続けていくと
また出会えるひとがいて
ただそれが嬉しいと思った夜

日々を生きていくと
少しずつ
置かれる環境や生活の仕方
大事なものの優先順位が変わる

わたしにとってのライブや音楽も
どのように続けていけばいいのか
この半年間ずっとわからなかった

今年の四月に魔法をリリースして
その後ぷつりと糸が途切れた


じぶんの為に曲を作ってうたう
それをかたちにする術も
それを誰かに届ける術も
覚えてしまったから

わたしには目標がなかった

ただひとつ見失わなかったのは
音楽を続けること 歌い続けること



二年前に慢性生喉頭炎を患って
今も思うようにじぶんの喉を
操ることは簡単ではなくて

そんなわたしがうたい続けるために
音楽を続けていくためには


生活するようにうたうしかない
そう思った やっと

やっとここに 辿りついた


寝る前にお風呂に入るように
食後に歯を磨くように
たまった食器を洗うように
毎月の家賃を支払うように
友達との予定で出掛けるように


肩の力を抜いて 
生活するように
うたい続けていきたいと思った

そんな音楽が
いまのじぶんが表現したいものに
一番近いと思った
背伸びも無理もしなくていいと思った



肩の力が抜けたら
重心を身体の下方に置いて
足元には揺るがない決意を
そして
まっすぐ立ってリズムをとる



そうすると

とても気持ちよく
うたえることに気付いた



そんな風に気付いて初めての
久しぶりのライブが昨夜
2018 11 18 ネコロックフェス


とても良い日になった

うたいながら

湯船に浸かっているように感じた





じぶんの中の
もっと何かできる、という感覚が
久し振りに胸元に落ちてきて

またこの場所で歩き続けられる
そう思った 嬉しかった



わたしたちは休日に
何も予定がないときっと
一日中家で寝ていられると思う


でもそこに
食事の予定が入ったり
お腹が空いてスーパーに行ったり

家を出るきっかけがあれば
この場所から離れる目標があれば

その一日は変わる
何かひとつでも変わる


そんな風にうたっていたい
音楽を続けていきたい



がんばってうたう、というのは
ぜんぜんちがう

わたしは生活するように
これからもずっと うたい続ける



痛くも痒くもない苦しみから
するんと抜け出した時

これからまた歳を重ねていくのが
心から楽しみに思えてきた


季節はもう
あの春から三つ目の季節に変わる














まつもとまい子



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自分を助けるために曲をつくる、うたう

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