彼の言葉
今日歌わなければ
わたしは次いつ歌えるかわからない
そう感じていました
だから、せめて
直前まで極限まで迷おう と決めて
歌う、と決めて
昨夜 福岡大濠PEACEで
うたってきました
ステージに立つ足は震えていて
最初から泣いてしまいそうでした
喉の病気を公表しているのに
胸を張って「ライブに来て欲しい」
なんて言える筈が無くて
それでも足を運んで
まつもとまい子のライブを観に
来てくれた人は沢山いました
ただ、それだけで
苦しくて、嬉しかったです
喉の病気と云えど
話すことは難なく出来ます
相手に この違和感は伝わらないし
どの程度どうすればどんな風に
苦しいのか、痛いのか、辛いのか
そんなの 全くわからない程度に
元気に見えます、話せます
それと同時に、
どの程度どうすればどんな風に
苦しくなるのか、痛くなるのか、
辛くなるのか、は
自分自身でもわかりません
最近やっと少しずつ
感覚を覚えてきた程度で
だからやっぱり
ものすごく、調整が難しい病気です
そんなものを抱えながら
今わたしが出来る全部を
うたうつもりで立ったけれど
やっぱり声は出なくて
悔しくて悔しくて悔しくて
自分のうたなのに、
自分の声で歌いたいのに
声が出ないから
ちゃんと届いているのか
不安で仕方がなくなって
ちゃんと届いているのか
自信が持てなくなって
お客さんもみんな涙を流していて
そんなお客さんのことさえ
涙で見えなくなってしまって
それでも最後まで歌い抜いた
苦しい苦しいライブになりました
わたしの喉の病気の原因は
今の生活を送る為に選んだ
「仕事」にあります
病気の発覚と、自分の夢を捉え
来月で退職することを決めました
仕事のことを詳しくは書けませんが、
わたしは今の仕事を選んだことを
後悔はしていません
すごく、あたたかな場所で
沢山のあたたかな人たちと出会えた
特別な場所になりました
だから
今の苦しい状況は
成る可くして成ったもので
これもまた人生の岐路なのだと
心から感じています
そう、自分に言い聞かせて
平常を保っていたんだと思います
昨夜、止まらなかった涙は
言葉として表現出来なかった涙は
自分の中で消化しきれていなかった
色んな感情の行く末に出たもの、
だったのだと 感じています
ステージから降りると
秋のワンマンライブで
サポートパーカッションとして
わたしを支えてくれたSEAIが
大きな胸で受け止めてくれました
「ちゃんと届いた」 と言って
わたし以上に涙を流している
彼の言葉を信じようと思いました
本当に ありがとう。
ずっと支え続けてくれている
家族みたいな大切なお客さん達からも
あたたかな灯火のような言葉を貰って
わたしにはみんながいるから
きっと大丈夫だ、と
こころから 安心出来ました
もしかすると、4月23日開催予定
大濠PEACEでのワンマンライブは
延期になるかもしれません。
既にチケットを買って頂いている方や
ご来場を検討して下さっている方には
大変ご迷惑をおかけしますが、
これもまた、体調を第一に考えて
判断、決断しますので
報告はもう少しお待ちください。
昨日の主役、兼 イベンター
大濠PEACEスタッフのまなみさん
今日は彼女の誕生日です
彼女に出会って
わたしの中の音楽が広がりました
出会いが広がりました
二年前、彼女からの突発的な電話
あれから今日に至るまで
全て繋がっているのだと思うと
何も間違えはなかったと感じます
わたしの、
まつもとまい子の居場所を
作ってくれたのは彼女であり
わたし自身でありお客さんであり
これからもずっと、
何ひとつ欠けることなく
少しずつ前に進んでいきたい
そう思っています。
今は少し立ち止まる時、
焦らず 足元をあたためながら
また歩き出す為の準備を
していこうとおもいます。
春まで 暫くライブ活動は休止します。
体調の経過など、
ライブ活動以外での
まつもとまい子としての情報は
これからも更新していきますので
どうか
あたたかく ゆるやかに
見守って頂ければと思います
みんな、いつも支えてくれて
本当に本当に本当にありがとう
これからもよろしくお願いします
そう言いたいから
今は少し立ち止まってみます
ずっと進み続けて来たけれど
これからの為に。
また会いましょう
まつもとまい子
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